ザ・立ち寝
2006 / 04 / 22 ( Sat ) |
イースターホリデー2
2006 / 04 / 22 ( Sat ) 今回の旅のメインイベントは、Salisburyから車で30分ほどのところにあるWarminsterという町に住んでる友人カップルに会うことでした。2、3日泊めてもらう予定で訪ね、予定通り2泊3日お世話になってきました!^^
この友人と知り合ったのは、10年以上前に私が初めてイギリスに来たとき。一緒に来た友人の友人だった彼らと会い、その後も連絡を取り合って、今に至っています。夫は以前、彼らともう一人の友人と4人で2ヶ月ほど一緒に暮らしていました。 で、この友人カップルは今40代で、20年前に「婚約」したそうですが、「結婚」はまだせずに、今も「フィアンセ」として暮らしています。その理由は、結婚前に長い間一緒に暮らしていて、お互いに仕事を持って相手の仕事に対しても応援しあっていて、色々と支えあって公私共に大充実して暮らしていたカップルが、いざ結婚したことを境に、歯車が狂いだして結婚前のようにはうまくいかなくなった例を、いくつか見ちゃったので、結婚して今の良い関係が変わってしまうことになりかねないかもしれないのなら、急いで結婚しなくても。。そのうちしよう。。と思ってたら、20年も経って今に至ったというわけだそう。 なんか、取り合えず言いたいことはわかる気がしました。確かに、結婚すると何かが変わるということには、私も同感かも。結婚してよかったとは思っているけど、家庭を持つことが結婚というかたちでなくてもできるんなら、そういう選択もあるのかなぁ?結婚は、何かしらの義務感を生むように思うんですよね。特に韓国とかだと嫁として求められることもいっぱいあったりして。その義務に目がいって、大事な事を忘れさせられてしまいがちというか。 このカップルは一緒に仕事をしていて二人で頑張っていたのですが、とっても悲しいことに女性の方が10年程前発病し長い間体調を崩していて、今は若くしてほとんど動けないような状態なんです。。。(T_T) 夕方仕事を終えた彼が彼女のために夕食を作り、動けない彼女をお風呂に入れてあげ、掃除洗濯、仕事も家のことも一切を彼が引き受けて、「すごく痛みもあって精神的にも肉体的にも苦しいはずなのに、それでも彼女は彼女らしく明るい笑顔でいてくれるんだ」と言いながら、一言も愚痴をこぼすことなんてなく、彼女を心から励まして暮らしています。 そして彼女もそんな彼を気遣い、なんとか彼に休む時間をプレゼントしようと四苦八苦。お互いに旅行が好きで旅先で知り合ったのですが、彼女は自分がもう旅行どころか外出ができないので、「私がかなわない分もあなたがいろんなところに行っていろんなものを見てきて、私に話して聞かせて」とホリデーに誘ったり、卑屈になることなくあっけらかんと「私はあなたみたいなやさしい人と一緒になれて世界一ラッキーだわ!」と豪快な笑顔で言います。 でも、彼がいない時に「子供だけはとっても欲しかったんだけど、体の機能的にはできたとしても、痛み止めも常用しているし、私自身が動けないから抱っこしてあげることすらできずに、育てられないの。。それだけが一番やりきれない。。彼も私もとっても子供が好きで、自分達の子供が欲しかったのに。悔しい。。」と泣きながら話してくれた彼女。やりきれなくって一緒に泣いてしまった私に「でも私は泣き言を言いたいんじゃなくって、私が言いたいのは、今を大事にしてということ。健康な体がある今に、やりたいことがもしもあるのなら、迷わずにすぐに頑張って実現してね。」と言われました。 でも、こんな話は少しだけ。あとはなつかしい思い出話や、共通の友人の近況をお互いに知る限り報告しあって盛り上がったり、イギリスのことやらお互いの国のことやら子育てのことやら、とにかく話題はつきません。ベビごるもずいぶんと場を和ませてくれました♪ 今まで以上に彼女の体調が思わしくなかったのがショックでしたが、悲しいはずの現実も二人で受け止めて、共に思いやりあいながら前向きに歩んでいる姿に心をうたれました。結婚しているという義務感とかはなくても、こんなにもつらいことがあってもこんな風に明るく二人で前向きに乗り越えていけるほどの気持ちって、なんて素敵なんだろう。。さらに、そんな状況でもいつも周りにも気づかいのできる、ほんとにほんとにとっても素敵な二人。それを支えてる家族もとても素敵な人たちです。 ![]() |
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